書籍版戦国時代に宇宙要塞でやって来ました。1巻。

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戦国時代に宇宙要塞でやって来ました。1巻。オビなし

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戦国時代に宇宙要塞でやって来ました。1巻。オビあり。

 二巻の発売日も決まったので、ちょっと一巻の話をしてみたいなと思います。

 

 主人公の久遠一馬とヒロインのエルたちの設定は、私が別に書いている『ファンタジー世界に宇宙要塞でやって来ました。』の設定だったりします。

 初めてのオリジナルとして書いたのが『ファンタジー世界に宇宙要塞でやって来ました。』だったのですが、PVもブックマークも伸びなかった頃に好きだった戦国物で書いたのがこの話になります。

 当初の構想ではもっと日常メインの予定でした。第三者的な視点から歴史を見つつ、戦国時代で生活する感じでしょうか。

 それほど綿密なプロットもないので、イメージ優先の構想でしたが。

 

 久遠という名は、戦国時代にはない名字で一馬たちに相応しい名字をと考えた結果です。

 実を言うと一巻は、かなり一巻での打ち切りを意識して加筆修正しました。

 そのため一馬、エル、ジュリア、ケティ、セレス、パメラという主要メンバーは、可能な限り出番を設けることは意識しましたね。

 一巻での心残りはパメラのイラスト化が見送られたことでしょうか。それも二巻で叶いましたが。

 

 基本的にインターネットでの小説公開は文字数の制限もなく、またいつでも修正できます。それゆえに気楽に書けるのがいいところでしょうか。

 書籍版では、拙作の場合はおよそ十五万字にて収めることを求められました。

 正直、限られた文字数で完結させるという作業は未経験だったので、新鮮でもあり大変でもありましたね。

 起承転結。物語としては当然必要な基礎ですが、限られた文字数でどうやってそれを成していくのか。

 本当によくまとまったなと言うのが、今でも思います。

 正直、起承転結はあまり意識して書いたことがなかったので。

 全体としてweb版よりはバランスが取れたかなとは思いますが。正直、商業作品としてどうなのかは自分では未だによくわからない部分でもあります。

 

 イラストは全体的にイメージとの違和感が思ったよりなく、本当にしっくりと来ました。不思議なほどでしたね。

 細かい点はイラストレーターであるモフ様にお任せしましたが、私が伝えた未熟なイメージから上手く個性を出していただいたことには、プロの凄さを感じました。

 

 一番の見どころは書籍版オリジナルのラストでしょうか。

 一馬とエルの関係はweb版よりしっくりくるかもしれません。

 個人的には削ったweb版の話と合わせて読んで頂けると、より物語の世界観が広がるかななんて思ってますが。

 

 もしよろしければ、二巻と一緒に一巻も読んでみて欲しいですね。